匠の技ではない、組織的な技術力の確立
従来、木型製作は1形状につき1人の職人が手作業で取り組んでいましたが、当社では3次元CAD/CAM、NC加工、仕上げ、組付け、検査までの一貫体制を構築し、さらに、社員1人1人が2工程以上を担当できるマルチ技能者を育成しています。
これにより、各型に対して複数の人間がチェックすることでミスを未然に防ぐとともに、工程ごとの進捗状況に合わせて人材をシフトすることで短納期化と効率化を実現しています。
設計室はもちろん、機械加工室、木型加工現場にもワースクテーションを設置し、共有の3D組立て完成図を参照しながら作業を進めています。 また、遠方のお客様との打合せ向けにWEB会議ソフトを配布しています。
鋳造品の「高品質化・生産性向上」を備えた木型製作を心がけております。
エース木型の技術
職人技とNC技術の融合により、高精度・短納期ニーズに対応
お客さまの高度化するニーズに応えるためには、CAD/CAMやNC加工機など機械化に取り組むとともに、技能者を育成することも非常に重要です。当社では、小企業でありながら高度熟練技能者に2名が認定されるなど、職人技とNCを融合させた製造技術を確立しています。そして、加工・組付けに精度を要する多数の中子取を用いる型も0~0.05mmのクリアランスでアセンブリ化に成功。ミッションケースなど深堀形状にはエンドミルを特注製作し、R1ボールエンドミルで200mm以上の立ち壁も1工程で加工可能です。設計変更時も木型を分解せずに加工対応します。

エース木型のスピード力
お客様との情報共有で実現する短納期化
5S(整理,整頓,清掃,清潔,しつけ)や社内業務の見える化による品質管理・納期管理はもちろん、TeamViewerやSkypeなどオンライン画面共有ツールを社内・社外で活用し、お客様へのCAD画面の形状確認・承認に関わる時間を極限まで圧縮します。スピード力ある試作品提供が当社の強みです。

エース木型の手がける製品分野
当社が手がけているのは、高い精度が要求される自動車試作品のほか、オートバイ、ロボットアーム、鋳ぐるみヒーター等の高度な技術を要する木型です。例えば、主要なフィールドとなる自動車部品では、特に精度が問われるエンジン関連のシリンダーブロックやシリンダーヘッドの木型を手がけているほか、極限のスピードを競うレーシングカーや、近年では、EV、HVなど次世代のモーターケースも製作しています。また、産業用ロボット・建設機械、水道管・マンホール等では、紙図やDXFから3D化し、高密度ケミカルウッドを使用し、量産に耐える木型を製作しています。20種類以上のケミウッドを使い分け、お客様の要求にお応えします。
実績のある主な自動車鋳造部品

エンジン関係部品
- ヘッドカバー
- シリンダヘッド
- シリンダブロック
- クランクケース
- オイルパン
- インテークマニホールド
- コンプレッサハウジング
- タービンハウジング
ステアリング部品
- ギヤボックス
- ハウジング
足回り部品
- サスペンションメンバー
- ナックル
- ブレーキキャリパー
駆動系部品
- ミッションケース
- ハウジングアクスル
- クラッチハウジング
HV・EV部品
- モーターハウジング
- ヒートシンク
- バッテリーケース
アルミ、マグネシウム、鋳鉄、鋳鋼、ZAS他、様々な材質に対応。自動造型機(APS・KDM・AMFなど)パターンプレート、モールディング・マッチプレート、枠込、、F1、現型の製作も可能です。生砂、自硬性(フラン・アルカリ)、CO2、重力・低圧鋳造法など、さまざまな鋳造部品と生産工程に最適な木型を供給します。


