3Dプリンター木型事業
- 高精度である必要はないので、安く治具を作りたい
- 製品モデルのサンプルを出力したいが、切削加工は高すぎる
- 鋳造方案を2パターン用意したいが、交換作業を簡単に行いたい
- 通常と異なる形状の製品が、一つだけ欲しい
低コスト造形
当社の3Dプリンター造形はFDM方式の3Dプリンターを使用します。
造形開始まで数分で完了し、ランニングコスト・イニシャルコストの面でも有利です。
FDM方式の特徴は、ABSやポリカーボネートといった耐久性や耐熱性に優れた材質を使用するため、過酷な状況にある砂型鋳造にも対応します。
鋳造方案の造形
3Dプリンターで造形することで、長時間かけて作っていた複雑な鋳造方案もCADデータに準じた造形が可能となります。
近年ではCAEに基づく複雑な鋳造方案の再現は木型製作費のコストUP要因でもあり、これらの問題を3Dプリンターで解消し、複数パターンの鋳造方案を試す際にも造形で対応します。
簡易的な木型として利用するだけでなく、中子砂をセットするゲージ、溶接用の治具としても利用できます。
工具の長さや方向の制限がないので、5軸加工でも不可能な深く狭い箇所まで鋳造方案の設置が安価で可能となります。
砂型積層造形装置への対応
2010年より砂型積層造形装置向けのSTL方式のCADデータ作成事業にも取組んでました。
RPにも様々な方法があり、砂型積層独特のガス抜きの配置や、バインダーの特性を理解した、経験と実績を有しています。
シリンダーヘッドやブロックのウォータージャケット、ターボチャージャーのハウジングのような複雑な中子形状も一体成型することができ、シェルやコールドボックスを使用しなくても、主型を木型+3D積層で中子を製作することで、木型のみの工法と比較し、短期提供を実現します。
当社の3Dプリンターは、形状確認だけでなく、積層方向の検討にも役立ちます。